2012年8月14日火曜日

Windows Azure の IaaS について (2)

こんにちは、サイオステクノロジーの山田です。

前回は Windows Azure の IaaS を利用して、CentOS を OS とする 仮想マシンをディプロイするまでの方法を解説しました。

今回は、ディプロイした仮想マシンについてどのような状態になっ ているのかを見いていくことにしましょう

右の図は前回ディプロイした仮想マシン CentOS6-2 が稼働中であることをしめしています。

"CentOS" の右側にある矢印 "→" をクリックすると仮想マシンのダッシュボード画面が現れます。

左上は時系列で見た CPU 使用率、データの入出力量、ディスクのリード及びライトのスループットがグラフで示されます。

その下の CPU の利用状況、ディスクの詳細が示されています。

次に右側の "quick glance" のところを見ていきます。この部分を拡大すると下記のようになります。

項目は上から下記のようになっています。

  • STATUS
  • 仮想マシンの状態(Runnning/Stop)
  • URL
  • 仮想マシンのURL (実際には WEB サーバをインストール、設定しないとアクセス出来ない)
  • HOST NAME
  • ホスト名
  • PUBLIC VIRTUAL IP ADDRESS
  • 公開された仮想 IP アドレス
  • INTERNAL VIRTUAL ADDRESS
  • 内部の仮想アドレス
  • SSH DETAILS
  • SSH 接続する際のアドレスとポート
  • SIZE
  • 仮想マシンのメモリとストレージの設定
  • DISKS
  • ディスク台数
  • LOCATION
  • 仮想マシンのロケーション
  • DEPLOYMENT ID
  • デプロイメント ID (ディプロイする毎に割り当てられる。)
  • SUBSCRIPTION NAME
  • サブスクリプション名 (利用しているサブスクリプションの名称)
  • SUBSCRIPTION ID
  • サブスクリプション ID

今回ディプロイした仮想マシンについて見ていきます。

  • STAUS のところは稼働中なので Running となっています。
  • URL には、ディプロイするときに設定した DNS 名 sios1.cludapp.net
    が使われています。
  • HOST NAME は、ディプロイするときに設定したホスト名 CentOS6-2
    なっています。
  • PUBLIC VIRTUAL IP ADDRESS は、外部からアクセスできる IP アドレス
    が割り当てられています。
  • INTERNAL VIRTUAL ADDRESS は、内部用プライベート・アドレス 10.24.186.45
    が割り当てられます。
  • SSH DETAILS は、ディプロイするときに設定した DNS 名
    sios1.cloudapp.net に対して 22 番ポートで接続します。

実際に sios1.cloudapp.net のアドレスを調べてみると下記のようになっています。

$ nslookup sios1.cloudapp.net
      Server:  X.X.X.X
      Address: X.X.X.X#53


      Non-authoritative answer:
      Name: sios1.cloudapp.net
      Address: 168.YY.YY.YY

上記のように DNS NAME で指定した

sios1.cloudapp.net
VIP
168.YY.YY.YY
が割り当てられています。

下記は作成した仮想マシンに SSH でログインし各種コマンドを実行したものです。

$ slogin sios1.cloudapp.net -l administrator
The authenticity of host 'sios1.cloudapp.net (168.YY.YY.YY)' can't be established.
RSA key fingerprint is 9a:eb:05:b6:2e:23:fb:ca:b7:78:bb:13:68:7c:ec:4b.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added 'sios1.cloudapp.net,168.YY.YY.YY' (RSA) to the list of known hosts.
administrator@sios1.cloudapp.net's password: 
[administrator@CentOS6-2 ~]$ uname -a
Linux CentOS6-2 2.6.32-220.17.1.el6.x86_64 #1 SMP Wed May 16 00:01:37 BST 2012 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
[administrator@CentOS6-2 ~]$ hostname
CentOS6-2
[administrator@CentOS6-2 ~]$ ifconfig etho
eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr 00:15:5D:38:89:6C  
          inet addr:10.24.186.45  Bcast:10.24.187.255  Mask:255.255.254.0
          inet6 addr: fe80::215:5dff:fe38:896c/64 Scope:Link
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:901 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:1458 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:1000 
          RX bytes:108261 (105.7 KiB)  TX bytes:225261 (219.9 KiB)
[administrator@CentOS6-2 ~]$ route 
Kernel IP routing table
Destination     Gateway         Genmask         Flags Metric Ref    Use Iface
10.24.186.0     *               255.255.254.0   U     0      0        0 eth0
link-local      *               255.255.0.0     U     1002   0        0 eth0
default         10.24.186.1     0.0.0.0         UG    0      0        0 eth0

これからわかるように、仮想マシン CentOS6-2 は 168.YY.YY.YY という IP アドレスを持っていません。

これは次の ENDPOINTS の画面を見ると ルーターの22番ポートが仮想マシンの22番ポートにマッピングされていることがわかります。

図の PUBLIC PORT の部分がルータに、PRIVATE PORT の部分が 仮想マシンに対応しています。

したがって sios1.cloudapp.net というアドレスは実際には仮想マシンのアドレスでなく ルーターのアドレスになっています。



次に、前回と同様にして2台目の仮想マシンをディプロイします。ただし、今回は VM Mode のところで "CONNECT TO EXIST VIRTUAL MACHINE" を選択し、1台目の仮想マシンのアドレス sios1.cloudapp.net に接続するようにします。

こうして作成した仮想マシンのダッシュボードを見てみます。

IP アドレスとポートについて見ていくため右側の quick glance の部分を拡大します。

今度も PUBLIC VIRTUAL IP ADDRESS は、168.YY.YY.YY であり、前回と同じになっています。この理由は、このアドレスがルーターの IP アドレスとなっているからです。

また、SSH DETAILS のところは

sios1.cloudapp.net : 52643
となっています。

この意味は、2番めの仮想マシンに SSH で接続するときには
アドレスは

sios1.cloudapp.net
を使い、ポートは
52643
を使用することはを意味しています。

実際に ENDPOINTS を見てみると右のようになっています。

PUBLIC PORT (ルーター) の 52643 番ポートが PRIVATE PORT (仮想マシン) の 22番ポートにマップされています。

また右のようにルーターと仮想マシンの間のポートのマップは追加、変更、削除ができるようになっています。

まとめ

今回は仮想マシンの IP アドレスを中心に詳細を見ていきました。

仮想マシンをスタンドアロンで作成すると独立した IP アドレスが割り当てられ 特定の仮想マシンに接続して作成すると、元のマシンと同一の IP アドレスが 割り当てられます。

この場合ルータによるポートのマッピングにより、仮想マシンにアクセスするようになります。

WEB サーバーのようにアクセスするポートが固定していないとまずいものは スタンドアロンで作成し、WEB サーバーのバックにある AP サーバーや DB サーバーの ように、直接外部からアクセス出来ない方が都合が良い場合には、WEB サーバの接続を 利用するようにするような使い方が考えられます。

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