2012年10月30日火曜日

オープンソース CMS:Joomla (1)

こんにちは。OSS テクノロジーセンタの村田です。
最近は Apple 社の新製品の発表や、Microsoft 社の Windows 8 の発売で一部が盛り上がりを見せていましたが、サイオステクノロジーの OSS チームもその熱に負けないように OSS 情報を発信していきたいと思います。
とは言え、私も技術者の端くれなので、新しい MacBook Pro と Windows 8 は気になっていたりします。

さて、話が少々脱線してしまいましたが、最近 OSS よろず相談室関連でオープンソース CMS 関連のお話を耳にする機会が多くなっています。この流れに乗ってしまおうということで、「最新のオープンソース CMS を片っ端から導入してみよう」というシリーズを考えています。

まず、最初に取り上げるのは Joomla 3.0 です。Joomla の知名度は、まわりの反応や実績を見る限り、日本ではそこまで高くはないように感じますが、世界的には IKEA や GE など有名企業での導入実績があります。また、Packt Publishing という英国にある出版社が行なっている CMS のコンテストで、2011 年度の 1 位を獲得した実績のあるオープンソース CMS です。


Joomla! The CMS Trusted By Millions for their Websites
http://www.joomla.org/

2012 年 9 月 27 日に Joomla 3.0 を公開したばかりなので、早速最新のバージョンを CentOS 6.3 に入れてみたいと思います。
Joomla 3.0 のインストールガイドは10月24日の時点では確認することが出来ないため、旧バージョンである 2.5 向けのドキュメントをベースにしています。

Joomla 3.0 および 2.5 のソフトウェア要件

Joomla のソフトウェア要件は以下の通りです。一部の Microsoft 系ソフトウェアを除けばオープンソース・ソフトウェアで Joomla を動作することが確認できます。
また、 Joomla 3.0 からは PostgreSQL と MSSQL に対応したため、データベースの選択肢が広がったのも特にライセンス面を考えれば大きなポイントではないでしょうか。

Software Joomla 3.0 Joomla 2.5
PHP (Magic Quotes GPC off) 5.3.1 + 5.3 +
Supported Databases
MySQL (InnoDB support required) 5.1 + 5.0.4 +
MSSQL 10.50.1600.1+ N/A
PostgreSQL 8.3.18 + N/A
Supported Web Servers
Apache (with mod_mysql, mod_xml, and mod_zlib) 2.x + 2.x +
Nginx 1.1 1.1
Microsoft IIS 7 7

Joomla 3.0 のダウンロード

英語は苦手だという方も多いかと思うので、今回は Joomla! JAPAN で公開されている「じゃぱん仕様」を使用してみます。

Joomla! じゃぱん
http://joomla.jp/

Joomla! じゃぱんのサイトより、以下のバナーをクリックすると SourceForge.JP に移動し、自動的にダウンロードが開始されます。

なお、本家 joomla.org からのダウンロードは以下の URL から行えます。

DOWNLOAD JOOMLA
http://www.joomla.org/download.html#j3

DOWNLOAD JOOMLA のサイトにて、以下のバナーをクリックするとダウンロードが開始されます。

CentOS 6.3 の準備

今回使用する OS は、CentOS の最新バージョンである CentOS 6.3 です。

インストールは一般的なインストールで構いません。余計なパッケージを導入したくはないのでインストールグループは「Basic Server」を選択しています。
弊社環境での設定を以下に記載するので、参考にしてみてください。

  • インストール時の言語:日本語
  • キーボード:日本語
  • インストールを行うデバイスタイプ:基本ストレージデバイス
  • ホスト名:任意のホスト名を入力
  • 使用するタイムゾーン:アジア/東京 、システムクロックで UTC を使用にチェックを入れる。
  • パーティションのレイアウト設定:すべての領域を使用する
  • パッケージグループ:Basic Server

インストール後には、yum コマンドによるインストールが可能な状態にしてください。

Joomla に必要なパッケージのインストール

事前にダウンロードした「Joomla_3.0.1_in_Japanese.zip」をサーバにアップロードします。Windows クライアントでパッケージをダウンロードした場合は、WinSCP などで /root ディレクトリにコピーしてください。
なお、本作業は全て root ユーザで行います。root ユーザで作業を行う関係上、使用するファイルを /root ディレクトリに設置しています。

Apache をインストールします。

# yum install httpd

MySQL をインストールします。

# yum install mysql-server

PHP をインストールします。

# yum install php php-common php-gd php-mcrypt php-pear php-pecl-memcache php-mhash php-mysql php-xml php-mbstring

root ディレクトリに保存した Joomla_3.0.1_in_Japanese.zip を解凍します。

# unzip /root/Joomla_3.0.1_in_Japanese.zip

解凍したファイルを Web サーバの公開ディレクトリにコピーします。

# cp -a /root/Joomla_3.0.1_in_Japanese/* /var/www/html/

コピーしたファイルの所有者を root から apache に変更します。
※ この操作を行わない場合、ディレクトリ権限がないためファイルアップロードなどの機能が使用できません。

# chown -R apache:apache /var/www/html

以上で、アプリケーションのインストールは完了です。続いてサービスの起動を行います。

Apache と MySQL のサービスを起動します。

# service httpd start
# service mysqld start

サービスの自動起動設定を行います。

# chkconfig httpd on
# chkconfig mysqld on

MySQL の管理ユーザのパスワードを設定します。

# /usr/bin/mysqladmin -u root password ******** ( *には任意のパスワードを入力 )

以上で、アプリケーションのインストールは完了です。Web ブラウザより Joomla サーバのアドレス ( http://"Joomla サーバのFQDN"/ ) にアクセスを行います。

※ FQDN (Fully Qualified Domain Name):ドメイン名・サブドメイン名・ホスト名を省略せずに表す形式を指します。

Joomla サーバのセットアップ

Web ブラウザより Joomla サーバ ( http://"Joomla サーバのFQDN"/ ) にアクセスを行うと、以下の Joomla Web インストーラが表示されます。

  1. セットアップが /var/www/html に書き込みを行えるよう、ディレクトリのパーミッションを一時的に変更します。
    # chmod 777 /var/www/html/
  2. サイト設定 : サイト名、管理者 E メール、管理者ユーザ名、管理者パスワード(確認入力含む) の各項目に情報を入力し、「次へ」 を押下します。
  3. データベース : 使用するデータベース、ユーザー名、ホスト名、テーブルプレフィックスはデフォルトのままで構いません。
    パスワードには mysql の管理ユーザのパスワードを入力し、データベース名には任意の情報を入力します。
  4. FTP設定 : こちらの設定はオプションとなるため、今回はセットアップは行わず次に進みます。
  5. 概要 : 設定項目の一覧が表示されます。内容を確認し問題がなければ「インストール」を押下します。
    なお、ここでサンプルデータのインストールを行うこともできます。初めて使用する方はサンプルデータのインストールをお勧めします。
  6. 「Joomla! は無事にインストールされました。」と表示されれば Joomla のセットアップは完了です。
    「installation ディレクトリを削除」をクリックして、installation ディレクトリを削除します。
  7. インストール時に変更したパーミッションを元に戻します。
    # chmod 755 /var/www/html/
  8. 「管理画面」をクリックして Joomla 管理画面にアクセスします。

Joomla 管理画面

Joomla 管理画面にアクセスするとログイン画面が表示されます。次のアドレスからもログイン画面にアクセスすることができます。 ( http://"Joomla サーバのFQDN"/administrator/ )
ユーザ名とパスワードを入力しログインします。

ログインすると以下の管理画面が表示されます。

画面左上のサイト名をクリックするとサイトが表示されます。なお、インストール直後の状態でも、サンプルデータをインストールした場合はサンプルで用意されているコンテンツが表示されます。

今回の記事はインストールを完了し、管理画面にログインするところまで説明/解説してみましたが、次回以降では Joomla 2.5 との比較と Joomla 3.0 の PostgreSQL 版の導入を取り上げてみたいと思います。

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