2012年10月9日火曜日

RPM パッケージのビルドと作成と公開 (4)

こんにちは、サイオステクノロジーの山田です。

前回までは mozc パッケージの作成方法とパッケージに署名を入れる方法について見てきました。

ここまでで mozc を動作させるのに必要なパッケージはすべて作成されているので、今度は mozc のインストールと設定方法について見ていくことにします。

まず、mozc のソース・パッケージから作成されるパッケージについて見ていきます。

$ cd ~/rpmbuild/RPMS/x86_64
$ ls *mozc*
emacs-common-mozc-1.5.1090.102-2.fc17.x86_64.rpm
ibus-mozc-1.5.1090.102-2.fc17.x86_64.rpm
mozc-1.5.1090.102-2.fc17.x86_64.rpm
mozc-debuginfo-1.5.1090.102-2.fc17.x86_64.rpm
$ cd ~/rpmbuild/RPMS/noarch
$ ls *mozc*
emacs-mozc-1.5.1090.102-2.fc17.noarch.rpm
emacs-mozc-el-1.5.1090.102-2.fc17.noarch.rpm
xemacs-mozc-1.5.1090.102-2.fc17.noarch.rpm
xemacs-mozc-el-1.5.1090.102-2.fc17.noarch.rpm

iBus 上で mozc を利用するには mozcibus-mozc パッケージが必要になります。

emacs-mozc*emacsmozc を利用するためのパッケージ、 xemacs-mozc*xemacsmozc を使うためのパッケージとなります。

iBus 上でmozc を利用するので mozc と ibus-mozc をインストールします。

$ sudo rpm -ivh mozc-1.5.1090.102-2.fc17.x86_64.rpm ibus-mozc-1.5.1090.102-2.fc17.x86_64.rpm
準備中...                ########################################### [100%]
   1:mozc                   ########################################### [ 50%]
   2:ibus-mozc              ########################################### [100%]

mozc の設定

今度はインストールした mozc を実際に使用できるように設定していきます。

まずデスクトップの上側のパネルのキーボードのアイコンを右クリックします。

表示されたメニューより「設定」をクリックして「IBus の設定」画面を開き、 「インプットメソッド」タブを開きます。

「インプットメソッドの選択」ボタンをプルダウンして出てきたメニューより 「日本語」のところを右クリックします。

表示された「Mozc」の部分をクリックすると次の画面のようになるので 「追加」ボタンをクリックします。

インプットメッソドが「Anthy」、「Mozc」の順になっているので、「Mozc」 をフォーカスして「上へ」ボタンを押します。

インプットメッソドが「Mozc」、「Anthy」の順になったのを確認して「閉じる」 ボタンを押します。

再度キーボードのアイコンのところを右クリックして表示されるメニューより「再起動」をクリックして IBus を再起動して設定内容を反映させます。


以上で「Mozc」が利用できる状態になりました。これ以降は日本語入力状態にするとインプットメソッドとして「Mozc」が利用できます。


最後に Mozc の特徴について見ていきます。

郵便番号辞書

「105-0001」に対する「東京都港区虎ノ門」のように、郵便番号とそれに対応する 住所を収めた辞書を使用します。

日付変換を有効にする

「きょう」「あした」などの入力に対して、対応する日付が変換候補に表示されるようになります。

数字変換を有効にする

「123」などの入力に対して、「壱百弐捨参」など様々なフォーマットに変換したものが 変換候補に表示されるようになります。

計算機機能を有効にする

「2*5=」という入力に対して「10」のように、計算式の終わりに「=」を付けたものに対して 計算結果が変換候補に表示されるようになります。() を含む四則演算、べき乗に対応しています。 割り算は、「/」にあたるキー位置にある「・」で代えることができます。 (例: 2^3+2*(4+3)・5=)

用例

「あおい」と入力した時のように複数の候補があるときに、候補の用例を示します。

「もしかして」機能を有効にする

「ふいんき」に対して「→雰囲気<もしかして>」のように、誤りであると推測される入力 に対して、それを訂正したものが変換候補に表示されるようになります。
mozc では現在のところ「もしかして機能」はこの1例だけが登録されています。


今回は mozc のインストールと設定と mozc の特徴について画像を中心に解説しました。 次回は、いよいよ独自リポジトリを作成してパッケージを公開する方法について解説します。

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