2012年11月12日月曜日

Zabbix 2.0.3 セットアップ編

こんにちは、サイオステクノロジーの小川です。

今回はオープンソース統合監視ソフトウェア Zabbix の紹介です。

Zabbix は、ライセンス費用無料、かつ 機能が豊富 にあるため、既に多くの企業様が Zabbix に注目し、数々の 導入事例 があります。弊社でもお客様より Zabbix のサポートのご相談を受けることがあり、Zabbix を使用した統合監視ソリューションの需要を感じます。

さて、今回は Zabbix 2.0.3 のセットアップの話ですが、この前 Zabbix 日本法人代表の寺島様が Twitter で、Zabbix 2.0.3 のオフィシャルテスト版 RPM パッケージをアップロードした、とツイートされていたので、早速インストールしてみました。Zabbix 1.8 系を RPM パッケージでインストールするときと同じ感じでできます。

(1.8 系のインストールは ZABBIX-JP の Zabbixのインストール(RPM編) が参考になります。Zabbix の特徴は こちら に記載されています。)

本記事で使用する OS は CentOS 6.3 64bit 最小構成でインストールしています。




パッケージのダウンロード


はじめに Zabbix サーバおよび Zabbix ウェブインターフェースを利用するうえで必要なパッケージをダウンロードします。

  • 寺島様のサイト からダウンロードするパッケージ

  • Zabbix サーバ関連のパッケージ一覧
    zabbix-2.0.3-1.el6.x86_64.rpm
    zabbix-server-2.0.3-1.el6.x86_64.rpm
    zabbix-server-mysql-2.0.3-1.el6.x86_64.rpm
    
    ※ 今回 Zabbix サーバで使用するデータベースは MySQL にしています。

    Zabbix ウェブインターフェース関連のパッケージ一覧
    zabbix-web-2.0.3-1.el6.noarch.rpm
    zabbix-web-mysql-2.0.3-1.el6.noarch.rpm
    zabbix-web-japanese-2.0.3-1.el6.noarch.rpm
    

  • ZABBIX-JP からダウンロードするパッケージ

  • zabbix-server のインストールで必要なパッケージ一覧
    fping-2.4b2-16.el6.JP.x86_64.rpm
    iksemel-1.4-2.el6.JP.x86_64.rpm
    iksemel-devel-1.4-2.el6.JP.x86_64.rpm
    iksemel-utils-1.4-2.el6.JP.x86_64.rpm
    



    パッケージのインストール


    次に Zabbix サーバおよび Zabbix ウェブインターフェースの利用で必要なパッケージのインストールを行います。

  • zabbix-server が必要とするパッケージ

  • # yum install OpenIPMI net-snmp unixODBC

  • iksemel-devel が必要とするパッケージ

  • # yum install gnutls-devel

  • Zabbix サーバ関連パッケージ

  • # yum install fping-2.4b2-16.el6.JP.x86_64.rpm iksemel-1.4-2.el6.JP.x86_64.rpm iksemel-devel-1.4-2.el6.JP.x86_64.rpm iksemel-utils-1.4-2.el6.JP.x86_64.rpm

    # yum install zabbix-2.0.3-1.el6.x86_64.rpm zabbix-server-2.0.3-1.el6.x86_64.rpm zabbix-server-mysql-2.0.3-1.el6.x86_64.rpm

  • NTP サーバ, MySQL サーバ, Web サーバ

  • # yum install ntp mysql-server httpd

  • PHP 関連パッケージ

  • # yum install php php-bcmath php-gd php-mbstring php-xml php-mysql

  • zabbix-web が必要とするパッケージ

  • # yum install dejavu-sans-fonts

  • Zabbix ウェブインターフェース関連パッケージ

  • # yum install zabbix-web-2.0.3-1.el6.noarch.rpm zabbix-web-mysql-2.0.3-1.el6.noarch.rpm zabbix-web-japanese-2.0.3-1.el6.noarch.rpm




    NTP サーバの設定と起動


    1. NTP サーバの設定ファイル /etc/ntp.conf を設定。

    修正内容
    server ntp_server
    
    * server
    NTP サーバの IP アドレスまたはホスト名を ntp_server に指定します。

    2. NTP サーバを起動。

    # service ntpd start

    3. ntpd デーモンの自動起動を有効に設定。

    # chkconfig ntpd on




    MySQL サーバの設定と起動


    1. MySQL サーバの設定ファイル /etc/my.cnf を編集。

    Zabbix はデータベースの更新頻度が高いのでストレージエンジンは InnoDB を使用します。

    設定例
    ### Character settings
    character-set-server=utf8
    skip-character-set-client-handshake
    
    ### InnoDB settings
    innodb_file_per_table
    innodb_buffer_pool_size=64M
    innodb_log_file_size=128M
    innodb_log_files_in_group=2
    
    * character-set-server
    サーバが利用するデフォルトの文字コードを指定。

    * skip-character-set-client-handshake
    クライアントの文字コードを無視。

    * innodb_file_per_table
    "[table_name].frm" という形式でテーブルごとにデータを保存。

    * innodb_buffer_pool_size
    InnoDB バッファプールサイズを指定。

    * innodb_log_file_size
    ログファイルサイズを指定。

    * innodb_log_files_in_group
    ログファイルの個数を指定。

    2. MySQL サーバを起動。

    # service mysqld start

    3. mysqld デーモンの自動起動を有効に設定。

    # chkconfig mysqld on




    データベースの作成 / 初期データの書き込み


    1. mysql コマンドで MySQL サーバに接続。

    # mysql -u root

    2. CREATE DATABASE でデータベース zabbix を作成。

    mysql> CREATE DATABASE zabbix;

    3. zabbix データベースのすべての権限を所有する zabbix ユーザの作成と zabbix ユーザのパスワードを設定。

    IDENTIFIED 句で zabbix ユーザのパスワードを指定します。太文字の password は適切なパスワードに変更してください。

    mysql> GRANT ALL PRIVILEGES on zabbix.* to zabbix@localhost IDENTIFIED BY 'password';

    mysql> flush privileges;

    mysql> quit

    4. zabbix-server-mysql で用意されている data.sql、images.sql、schema.sql を使用して初期データを zabbix データベースに書き込む。

    # mysql -u zabbix -p zabbix < /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-2.0.3/create/schema.sql
    Enter password:zabbix ユーザのパスワードを入力

    # mysql -u zabbix -p zabbix < /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-2.0.3/create/images.sql
    Enter password:zabbix ユーザのパスワードを入力

    # mysql -u zabbix -p zabbix < /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-2.0.3/create/data.sql
    Enter password:zabbix ユーザのパスワードを入力

    5. zabbix データベースにアクセスし、テーブルが作成されていることを確認。

    # mysql -u zabbix -p zabbix
    Enter password:zabbix ユーザのパスワードを入力

    mysql> SHOW TABLES;

    実行結果の抜粋
    +-----------------------+
    | Tables_in_zabbix      |
    +-----------------------+
    | acknowledges          |
    | actions               |
    
    | usrgrp                |
    | valuemaps             |
    +-----------------------+
    103 rows in set (0.00 sec)
    




    Zabbix サーバの設定と起動


    1. Zabbix サーバの設定ファイル /etc/zabbix/zabbix_server.conf を編集。

    修正内容
    DBPassword=password
    
    * DBPassword
    データベースユーザのパスワードを指定します。

    それ以外はすべてデフォルトの設定にしています。

    2. Zabbix サーバを起動。

    # service zabbix-server start

    Zabbix サーバのステータスは以下のコマンドで確認できます。

    # service zabbix-server status

    実行結果
    zabbix_server (pid 15764 15763 15759 15758 15757 15754 15753 15749 15748 15747 15746 15736 15735 15734 15733 15732 15731 15730 15729 15728 15727 15726 15725 15724 15723 15722 15720) を実行中...
    
    Zabbix サーバを停止する場合は以下のコマンドを実行します。

    # service zabbix-server stop

    3. zabbix-server デーモンの自動起動を有効に設定。

    # chkconfig zabbix-server on




    Zabbix セットアップ


    1. Web サーバを起動。

    # serviec httpd start

    2.httpd デーモンの自動起動を有効に設定。

    # chkconfig httpd on

    3. Web サーバにアクセス (http://server_name/zabbix/) し Zabbix のセットアップを開始。

    4.「1. Welcom」ページが表示されるので、「Next >>」ボタンをクリック。


    なお、画面上部に「We selected 'Asia/Tokyo' for 'JST/9.0/no DST' ~」のようなエラーメッセージが表示された場合は、/etc/php.ini でタイムゾーンの設定を以下のように修正し Apache を再起動することでエラーが解消します。

    修正内容
    date.timezone = Asia/Tokyo
    

    5. 「2. Check of pre-requisites」の画面に移るので「Next >>」ボタンをクリック。


    6. 「Configure DB connection」の画面に移る。「Test connection」ボタンをクリックしデータベースに接続できれば「OK」と表示されるので、「Next >>」ボタンをクリックする。


    * User
    データベースユーザ名を入力。

    * Password
    データベースユーザのパスワードを入力。

    7. 「4. Zabbix server details」の画面に移るので、"Name" に任意で Zabbix サーバの名前を入力し「Next >>」ボタンをクリックする。


    8. 「5. Pre-Installation summery」の画面に移るので、設定内容を確認し問題なければ「Next >>」ボタンをクリックする。


    9. 「6. Intall」画面に移るので「Finish」ボタンをクリックする。これでインストールは完了する。


    10. Zabbix ログイン画面が表示されるので、Username と Password に以下の ID とパスワードを入力し「Sign in」ボタンをクリックする。

    初期設定
    Username: Admin
    Password: zabbix

    11. Zabbix の管理コンソールにアクセスする。デフォルトの言語設定は English になっているので、管理コンソール画面右上の「Profile」から言語設定を変更する。


    12. 「USER PROFILE」の設定画面に移るので、Admin ユーザのパスワードの設定と言語を日本語に変更し、「Save」ボタンをクリックする。

    * Password
    Admin ユーザに設定するパスワードを入力します。

    * Password(once again)
    Admin ユーザに設定するパスワードを再入力します。

    * Language
    "Japanese(ja_JP9)" を選択します。


    13. 日本語に変更されたことを確認。




    以上で Zabbix のセットアップは完了です。

    次回は監視方法のご紹介をします。

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